動物の健康
動物の健康



「歯」は、とても大切な機能であり、私たち人間には専門の歯科医師がいます。生涯年齢の伸長にともない、動物の間でも「歯」は重要な問題となってきました。
 歯の治療は、老齢になって慌てて行っても限界があるばかりでなく、一度歯槽膿漏になってしまうと完治は大変難しくなってっしまいます。本来犬や猫などの肉食動物は、尖った歯の形状やエナメル質の強度などから、虫歯にはなりにくい特性があります。けれども、歯と歯茎の接点に歯垢が溜まり歯槽膿漏に至ることは人間と同様です。
 そして、恐ろしいことに、歯の健康管理を怠ると、歯垢を糧に細菌が増殖して歯茎や歯槽骨を破壊し、歯根を化膿させるほか、場合によっては歯が抜け落ちてしまうこともあります。
 そのほか、やはり歯垢で増殖した細菌が血液を通じて体内に蔓延し、心臓内の膜や腎臓、関節にまで至り、大きな病気を引き起こしたり、細菌を口から吸い込むことで気管支炎を起こし、慢性的な咳に苦しむことなどもあります。「歯は万病の元」と言われているように、歯や歯茎の健康管理は、愛するパートナーにとっても避けては通れない問題。日常生活における歯みがきの習慣と定期的な検診により、いつまでも一緒においしい生活を送りましょう。



あなたは、パートナーの口臭を感じたことはありませんか?口臭を感じた場合、その原因のほとんどは、胃腸の病気ではなく歯槽膿漏です。当院では、あなたのパートナーの快適な暮らしと病気の予防のために、歯みがきの習慣化の指導とともに、歯の定期検診をおすすめしています。受診の目安は、歯みがきを行っている場合には2〜3年に1回、老齢に達している場合には1年に1回程度が適当です。口臭は歯槽膿漏の赤信号!パートナーの口臭を感じたら、ぜひ1度スタッフにご相談ください。



朝10時までに来院。

状況に応じて、血液検査、尿検査、心電図などにより体調を確認。

痛みを感じさせないために必要です。(安全なガス麻酔を使用しています)

表面や歯と歯茎の接点の歯石の除去。

歯石の再付着防止のための処置。

エナメル質の保護のための表面加工。

完全に元の状態に戻るまで見守る。

午後5〜6時頃には帰宅が可能です。

もしも、あなたの愛犬や愛猫がまだ幼いのならば、今がチャンス!
歯みがきタイムを楽しい遊びにしてしまいましょう。もちろん成犬や成猫でも遅くはありません。焦らずゆっくりとトライしましょう。


 


動物用の歯ブラシもありますが、嫌がる犬や猫も多いようです。当院では、指にガーゼを巻き付けて歯ブラシの代用とすることをお勧めしています。動物用歯磨き粉をつけるとよいでしょう。*1週間に1、2回でもOKです。



 すすぐ必要のない嗜好性の良いハミガキ粉で唾液本来が持つ、口腔内を防御するハイポチオシアンイオン(マイナスイオン)を含んでいますのでお口の中の酸素・水分。基貭と組合わさり、歯垢を形成する細菌の増殖を抑えたり、そのような細菌が出す酸を抑え、口内炎・口臭を予防・除去するのに効果的です。
 初めは舐めるだけでかまいません。味になれてきたら、指にガーゼを巻き、ハミガキ粉をつけ、歯と歯茎を軽くこすってあげてください。乳児用のハブラシにつけブラッシングできれば更に効果的です。